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突然ですがみなさん、寄り道してますか!?

私は人生自体が寄り道みたいなものなのですが、とりあえず仕事で自己実現できない人は、余暇がないとダメになります。当たり前だけど。

何も世界中回ってラグジュアリーホテルに泊まるだの、相当数の海外一周ブロガーがいますが、私はそんなお金もないし生活者目線の余暇が好きなので、住んでいる地域の旅を誰よりも楽しめるようになりたいと思っています。

私は30分でも時間があれば、帰り道を変えてみたり、寄り道をして「仕事帰り旅」(命名)を楽しんでいます。


商店街の現在と時間のない社会


地方に住んでいる方は、いまの商店街を見てどう思いますか?

もちろん、勢いのある商店街もあるでしょうし、ほとんど人とエンカウントしないような商店街もあるでしょう。
しかしその一方で、駅前の便利な電鉄系のスーパーや、郊外のショッピングモールはおかしいほど元気なのではないでしょうか?

ご存知の通り、現代人は時間がとにかくありません。




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日本人の睡眠時間で検索すると、なんと、6時間半という驚異的な数字が。

日本人の睡眠時間は知らぬ間にこんなにも削られ、やっと最近になって問題視されていますが、それでもまだまだ長時間労働が続いています。
「コスパよく」「効率よく」働かないと、と言われますが、そんな社会に適合している人は、本当にすごいです。

でも、都市部で働いて郊外に住んでいる人は、仕事終わりにどこかによる気力も時間もないですし、お買い物するといっても、電車利用の人は駅前のスーパーや、近所の深夜までやってるスーパーに行くのではないでしょうか。
駅前のスーパーがやたらと流行っていたり、郊外でまとめていろんなお買い物ができる巨大ショッピングモールは便利なのです。

こんな状態では、6時で閉店する商店街の個人商店に行く人は少なくなるわけです。

だから、地元に住んで地元で働こう



私は2度目の学生時代で新座に住んでいる時、学校までは10分くらいで、往復が本当に楽でした。
神奈川にいたころは、高校も専門学校も、時間に追われながらピリピリと過ごして通勤通学電車に揺られていて、いつもストレスを抱えた状態でした。(神奈川県民の通勤通学時間は関東ワースト1です


埼玉県の新座にいた時は、空いた時間を何していたかというと、近所のスーパーで買い物したり、ぼーっと近所の畑と夕焼けを眺めて帰って来るのが大好きでした。

学校や勤務先が近ければ、こういうゆっくりした時間がなんとなく過ごせて、心が健康的になれるのです。

長時間通勤でも、電車の中で本を読んで気分転換できるからいい、という人もいるかもしれません。でも、やっぱり閉鎖された空間に混雑で多くの人といると、心がどこかいびつで、おかしくなります。

私の住んでいる横浜郊外は通勤時間が長く、しかも混雑がひどいのですが、ぶつかっても謝られないし、たまにわざとぶつかってくる人もいます。
埼玉民の多くいる池袋や埼玉の駅より体感比、みんなせかせかしていて、怖いです。炎上してもいい、断言します。

空の広さは心の広さ、というのは大学の先生のお言葉ですが、埼玉旅をした私は、それは「空の広さを見上げる余裕がある人は心が広い」という言葉に言い換えられるとも思っています。

時間に余裕がないと、視野も心が狭くなります。


寄り道時間の持てる『地元』が増えるといい


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沿線系駅前スーパーばかり活況のある都市部。
商店街の小規模商店で12時間以上開店オペなんて難しい。



近所で買いやすい個人商店のたこ焼き屋さんなんてあれば、(よほど吝嗇家でなければ)通いたくなるのが心情です。だって、クタクタで仕事で疲れて帰って来ているんだから、胃袋を満たしたり、人に会ったりする「再生産の時間」が必要なのです。


今はこの『再生産の時間』が、すべて駅前や駅近、都心の便利な場所に集約されてしまっていて、なかなか地方や地元に分配されないのです。(再生産時間の短縮せざるをえない化)
都心にオフィスがあれば、通勤時間も体力も、さらに奪われてしまいます。

根本を正せば、都心の企業がもっと地方にばらけるべきなのですが、なかなかそういう風にはなる気配もありません。
しかも、駅前の便利な場所は、たいていの場合は土地デベロッパー系のサービスが抑えていたり、全国チェーン店が入っています。(チェーン店がすべて悪いとは言いませんが、冒頭でも書いたように、それが駅前に出店が難しい個人商店の衰退につながっています。)

外食産業、「居酒屋」一人負けはいつまで続く?



上記ニュースは、ぼっちに優しい社会になったことやスマホなど余暇の使い方の変化も影響があるのかと思いますが、居酒屋はとくに、飲みに行く『時間』と『気力』と『お金』(あと飲み仲間)が揃わないと、なかなか難しい。


仕事帰りに気軽に『寄り道』できる社会じゃないと、心も病んでいくし、地方も衰退してしまう。



よく、身近な所のぷちグルメやぷち観光スポットを取り上げるブロガーさんがいますが、こういう方々って人生を楽しんでるなあと思います。
寄り道を楽しみにしていれば、同じ景色だらけの仕事に違う風景が飛び込んできて、人生がちょっとだけ楽しくなる。
すべてが数字上でのコスパ重視、効率重視の人生だと、機械人間になって、人生が無意味になっていしまいます。

『生き方の自由』が残されるためにも、人生に「寄り道」は必要ではないでしょうか?



武蔵野旅人のおすし(なたーちゃ)